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旅が好きだ、と思った。


なぜか?


別に放浪癖があるわけではない。
誰かと連れ立って行ったこともない。
車の運転が好きなだけかもしれない。
特産品目当てでもない。
目的は特にない。

ひとりで様々な景色(主に自然)を見て、ぼんやりして、帰ってくる。たまに車中泊

途中で止まっても、観光するなど、長時間滞在することはない。数枚写真を撮って、出発。

ご飯はコンビニ、お土産は道の駅ピンバッジ。




本当になぜ旅に行くのかわからない。
でも、楽しい。
何が、かは、わからないが、楽しい。


コンビニのご飯とおやつを食しながら、ただ、流れていく景色を漠然と見る。

気になる場所で止まる。暗くなったら泊まる。

好きな曲をかけて、大音量で歌っても、誰の迷惑にもならない。対向車にはすごい目で見られるが。

たまに観光中のお年寄りや外国人に写真を頼まれる。
「あなたも撮ってあげるよ」と言われ、そういう時だけ自分の写真が残る。

帰ってきて、旅のことを友人に話すときには、だいたい「楽しかった」と言う。


この緩さが好きなんだろう。
自分の身の周りにない物事を見て、それを面白いと思う。「そこから何を学びましたか」と、聞かれないからこそ、ぼんやりひとりの時間を楽しめる。

そして、帰ってきて話を聞いてくれる友人がいるから、「楽しかった」という感想に漕ぎ着いて、本当に楽しいという感情が後に残るんだろう。
本当に独りではないからこそなのだろう、この楽しさは。



今度は誰か連れてくか。

うん、やっぱり旅してぇな。